JAOS認定・総合診療歯科医取得コース（第11回）感染・免疫学①

高橋慶壮先生
口腔内における免疫環境　-インプラント治療で考える‐口腔は常在菌の生息する準清潔領域で、特異的な生体防御機構が備わっています。演者らは歯周炎の重症度がインプラント周囲炎のリスクindicatorであると報告しました。一方、インプラント周囲炎の発症頻度は報告間の差が大きく、術者の技量や補綴的要因が関わるなど、歯周炎とは異なる特徴を示しています。本講演では、歯周病患者のインプラント治療の実際、インプラント周囲炎に関わる免疫応答の特徴および抗酸化剤の活用について解説します。

山口孝二郎先生
免疫は自然免疫（非特異的生体防御）と獲得免疫（特異的生体防御）に大別されます。口腔には唾液が存在し、粘膜の乾燥を防ぎ、上皮細胞、食細胞とともに自然免疫として体を守る防壁となっています。獲得免疫は自然免疫を担う細胞から情報を得て、外敵の情報を記憶し、T細胞、B細胞などがオーダーメイドの防御を行います。今回は免疫システムに関わる疾患（口腔乾燥症、口腔扁平苔癬、がん、ウィルス感染など）に対する漢方薬の働きを解説します。

時間割
9:00-12:15：オンラインセミナー感染・免疫学①
口腔内における免疫環境―インプラント治療で考える―
講師：高橋慶壮先生
口腔領域の免疫と漢方
講師：山口孝二郎先生
13:00～13:30：ディスカッション
座長：渡辺 秀司先生 特定非営利活動法人日本・アジア口腔保健支援機構理事長

■特記事項
①オンライン受講は午前講義のみ
※現地受講は午後講義あり
②現地受講者で症例相談を希望の場合は事前資料提出のこと
※簡単な問診表を送付、返信していただきます。
③テキスト配布について
・総合診療歯科医取得コースの通年申込をされている方
・会場受講の方
・オンデマンド研修会員に登録されている方
上記、いずれかの条件を満たしている方にテキストを配布いたします。
オンライン単回受講の場合にはテキストの配布はございませんので予めご了承ください。